足元の冷え対策!

  • 2021年04月29日

寒さ対策は万全ですか?気温の変動が激しく、すぐに暑くなったり、寒くなったりします。朝起きたときに部屋が寒いと布団から出たくないと思ってしまいますよね。部屋全体が寒く、身体が冷えてしまうので、動きたくないと考えてしまうのも無理もありません。特に床が冷たいと寒さを余計に感じてしまうものです。朝一番に床に触れるときに暖かったらいいなと思ったことはありませんか?寒い日に少しでも快適に過ごしてもらうためにも、今回は床を暖かくする方法を紹介します。

寒さ対策は「床」からするべき理由

家での気温が上は暖かく、下が冷たくなっているということはご存じですよね。これは空気の重さによるものです。冷たい空気は暖かい空気より重いので自然な状態ならば、上が暖かく下が冷たいという現象が起こります。したがって、部屋全体の気温を上げたかったら、床を暖かくする方法が効率的です。

底冷えの原因

底冷えの現象が起こる原因として、放射冷却が挙げられます。放射冷却とは、地表面が熱を放射して温度が下がり、付近の気温が低下するという現象です。家での冷たい空気は、逃げ場がないため、原理上一番早く気温が下がるのが地面に近いところになります。

フローリングの場合は材質が冷えやすいものでできているので特に冷えます。その中でも、無垢材と合板には違いがあります。自然な木には空気が入る隙間がありますが、合板はありません。これでは冷たい空気の逃げ場がないということになります。したがって、合板の方が床冷えしやすいということです

フローリング床を暖かくするには?手っ取り早いDIY方法

床を暖かくする方法として有効なDIY方法を紹介します。比較的早く仕上げやすいものは以下の2つです。

・コルクマット
・ジョイントマット

用意する道具

・コルクタイル
・定規
・切るもの(カッターやはさみなど)

コルクマットとジョイントマットの施工手順

1.長さを確保する
最初に長さを確認する必要があります。部屋の面積を測り、それに合わせたコルクタイルを用意します。DIY初心者の方は少し長めに用意したほうが安心です。

2.壁側から進める
まず壁側から進める方が、敷きたいところを確保でき、最後はマットの形を変えることで全体にきれいに仕上がるので、壁側から作業を進めることをおすすめします。最初は、ジョイントのでこぼこ部分を切り落とします。

3.真ん中部分の調節
最後に真ん中部分を調節します。長さが合わなかったりした場合はここで、切ったりタイルを増やしたりして調節してください。以上で完成となります。

中には接着剤が必要な物もありますので、注意してください。

断熱シートをDIYする場合

また床用の断熱シートは有効ですが、DIY方法としては以上の2つより少し手間がかかります。

用意する道具

・切るもの(カッターやはさみなど)
・定規
・メジャー
・重りになるもの
・両面テープ

断熱シートの施工手順

1.床の掃除
既存の床の上に上貼りするために、きれいに掃除します。でこぼこには注意する必要があります。

2.長さを計測
貼る範囲の長さを計測します。隙間ができないように注意します。

3.シートを切る
シートを切ります。このとき、床に傷ができないようダンボールを敷くと安心です。

4.貼り付け
このとき布テープを使用する方法と接着剤で止める方法があります。

●布テープで止める方法
隙間なく敷きつめれば大きくずれることはありません。こうすることで既存の床にダメージが残りません。

●接着剤で止める方法
こちらの方がきれいに仕上がります。下地に合った接着剤を床全体に塗って貼ります。

5.おもりを置く
おもりを置いて、巻きくせが取れるまでそのままにします。取れたら仕上げ材の工法に従って貼ってください。接着剤を使用した場合は、接着剤が硬化するまで待つ必要があります。以上で完成となります。

今すぐできる。お手軽100均グッズ!

床を暖かくする方法の中で断熱シートは比較的手間がかかる方法ですが、100均グッズの中にはアルミシートがあります。

これは上記のような手間はかかりません。カーペットの下に敷くだけです。これだけで、かなりの効果が期待できます。何か薄い物を敷くだけでも部屋の暖かさは変わるとされていますが、断熱シートを敷けば効果が高まります。また、スリッパの使用は寒さ対策に有効です。冷たい床に接することがなくので体を冷やさずすむからです。

何をしても家が寒いときに試したい。部屋を暖める最終方法とは

人は湿度が高い場合、通常より暖かく感じます。なので、バスタオルをいくつか濡らして、かけてみると加湿器と同じ効果がありますので、おすすめです。床だけでなく、窓に断熱シートを貼ることやサーキュレーターを使用するのも有効です。また、朝起床時にはよく歩くのでカーペットやじゅうたんなども冷たいと感じることはないです。

しかし一番確実な床を温める方法は、床暖房を取り入れることです。床暖房を取り入れれば、足元から家全体を温めることが可能です。ランニングコストがかかると思われがちですが、それ以上に床暖房を取り入れるメリットはたくさんあります。

まとめ

部屋を暖める方法をいくつか紹介しましたが、他にも床を暖かくする方法はあります。とはいえ、足が冷えている空気と触れており、床を歩くとなるとさらに冷たく、足が冷えてきます。

どのような防寒対策が自分や部屋に合っているのかは試してみないとわからないかもしれません。もし床暖房を迷われているのであれば、相談してみてください。床暖房は取り入れにくい暖房設備ではないとわかるはずです。

このコラムの執筆者

株式会社キューブ代表(宅地建物取引主任士・建築士)

杉山旬哉

実家が建設会社であったため、不動産業に興味があり大学在学中に「宅地建物取引主任者(現在の宅地建物取引主任士)」を取得する。
大学卒業後、新卒で埼玉県の不動産業者に約10年勤務。お客様が求める物件よりも会社の利益を優先するような不動産業界の旧態依然とした考え方ではいつか立ちいかなくなるだろうと思い、仕事に迷いが生じはじめる。
お客様に心から喜んでいただける物件を紹介するには、物件の調査・書類作成・税務相談・間取プランの作成等の知識が必要であると痛感し「建築士」を取得する。
お客様に豊かな生活と喜びを与えるためには営業力だけでなく物件の調査や書類作成能力が必要だと強く感じるようになり、銀行系不動産業者の三菱信不動産販売株式会社(現在の三菱UFJ不動産販売株式会社)へ転職し約10年勤務。成績優秀者として数多く表彰されるが、大手故の融通が利かない部分や、仕事に直結しない業務の多さに限界を感じ、自身で会社を設立することを決意する。
2016年4月株式会社キューブ、代表取締役に就任。日本の不動産の枠にとどまらず海外不動産の動向やコミュニケーションを学ぶため、カナダのバンクーバーへ留学。日本と海外不動産の売却方法の違いや中古住宅に対する価値観の違いについて深く学ぶ。
2018年に帰国後、リフォーム・リノベーションした中古不動産物件を中心に販売する。
現在は、地主のお客様からの不動産相談や、弁護士・税理士・司法書士等の士族の方からの紹介案件、また、一度お取引したお客様からのご紹介を中心に不動産事業を展開。