売却を依頼する業者選定方法
- 2021年03月27日
- 売却
目次
なぜ売却することにしたのか?
売却するキッカケや動機はいろいろあります。ポジティブなものだけではなくて、ネガティブなものもあることでしょう。
1番最初に「誰のため」に売却するのか?「何のため」に売却するのか?その動機やキッカケをみんなで共有してください。そうすれば、売却する際の希望条件に優先順位をつけやすくなります。
たとえば、お子さんの教育環境を重視したいのであれば、転校しやすい時期での引越をしたいはずですし、入学する学校手続きのために急いで売却する必要があるかもしれません。
時期が限られていたり、急いで売却したいのであれば「高値で売りたい」「思い入れのある家だから大事に使ってくれる人を探したい」という希望条件は、優先順位を下げなければいけませんよね。こうやって1つ1つ決めていきましょう。
売却のスタートとゴールはいつにするか?
査定金額は大体3か月で成約できると考えて提示しています。査定通りの相場に合わせた金額で販売スタートする場合、1か月では時間が短いですし、1年では時間がかかり過ぎだと言えます。
短期で売却したい場合は不動産買取も検討してください。弊社であれば1か月以内の現金化も十分に可能です。
もう少し時間にゆとりがあれば、相場よりも5%~10%程度安い金額で販売スタートすることをオススメします。流通性が高いエリアや大規模マンションで競合が多くいる場合であれば、買い手がかなり見つかりやすくなります。
高値で売却したい場合は1年前後かかることを覚悟してください。不動産の広告費が高騰していることや、相場を逸脱した価格の物件は歩合給で生活している担当者がやる気を失います。1年付き合ってくれる不動産屋さんはほとんどいないという事を理解して、売主様の味方になってくれる不動産屋さんと担当者を探してください。
なお、不動産取引が活発になる月は、1位が『2月と3月』。2位が「9月』です。それぞれ1か月くらい前から販売をスタートして、情報を事前に拡散しておけると良い結果につながりやすいと言えます。
目標価格はをいくらを目指しますか?
「残債がなくなればOK」・「相場より安くてOK」・「相場通り」・「相場+α」・「高値」のどこを狙うのか…。他の希望条件に優先順位をつけた後に考えてみてください。
ここをやっておかないと、不動産屋さんの査定が正しいのか、その査定が誠実なものであるかを判断できません。インターネットで近隣の類似物件などを見比べることで、プロでなくてもある程度の相場観を持つことが可能です。
自分で購入する気持ちになって近隣の類似物件をみてください。「自分が住みたいか?」を本気で考えながら比較すると、相場を掴みやすくなります。
<相場観がないと、最悪のシュミレーションが待ち構えています。>
【査定で1番高い金額を提示した不動産屋さんに売却依頼】 ➡ 【売れない】 ➡ 【媒介更新したが売れない】 ➡ 【値下げの話で毎日営業担当から電話がかかってくる】 ➡ 【ノイローゼになりそうな時に安い金額で購入申込が入る】 ➡ 【担当者が自宅に突然訪問してきて「売る」と言うまで帰らない】 ➡ 【面倒になって投げ売り】 ➡ 【大損確定】
「そんなにメンタル弱くないよ!」と思っているかもしれませんが、販売スタートしてずっと売れないとさすがに心が折れます。そして、不動産屋のしつこい営業には疲れ果ててしまいますので、油断はしないでください。
ここまでやってから、机上査定・訪問査定の依頼をしましょう。
売却を任せる不動産屋さんはどこにしますか?
次の表を参考にしながら、どこの不動産屋さんに依頼するかを検討してみてください。
「安心感」・「サービス」・「営業マン」のどれを重視したいですか?
安心感 | サービス | 営業マン | |
大 手 会 社 | ◎ | 〇 | △~〇 |
中 堅 会 社 | 〇 | △~〇 | ×~〇 |
零 細 企 業 | △~〇 | ×~◎ | ×~◎ |
<大手会社>
大きなアタリは少ないけど、大きなハズレも少ない。安定感重視!
<中堅会社>
購入ならお勧めしたい場合もある。売却は特徴がないかな…?
<零細企業>
ヤバイ会社と素敵な会社が混在!アタリの会社・担当者はレベルが高い
零細企業の社長は、大手・中堅で活躍した営業マンだった可能性が高いです。激しい競争の中で勝ち残るために、自分の強みを生かしたサービスを生み出しています。大手の安心感を最重要視したい人以外は候補の1つに入れてみてはいかがでしょうか?
「仲介手数料が安い」「ポータルサイトへの掲載が圧倒的にウマイ」「写真や動画がすごく綺麗」「FPや建築士が一緒にサポートしてくれる」「VRの最先端技術を取り入れている」など、いろんな差別化されたサービスがあるんですよ!
売却を任せる担当者はだれにしますか?
担当者が持つ「販売力」によって、不動産売却の結果には大きな違いが生まれます!これ、間違いなく本当の話です。
「人気物件なら、誰が売っても変わらない。」という意見をよく聞きます。正しく感じられるかもしれませんが、明らかに間違っています。なぜなら、私が担当すれば、もっと高く売れる可能性が高いからです。
<どうやって担当者を見極めたら良いのでしょう…?>
■ やる気を感じられるか?
■ 実績はあるのか?
■ 保有資格・営業歴は?
■ 相性はどう?
この4点で見極めてください。
私がどうなのかを自分自身で評価してみます。
【やる気】 … バッチリ!
【実績】 … 高感度カメラを使い、高値成約・早期成約実績が多数
【保有資格 】… 宅地建物取引士・建築士の資格あり
【営業歴】 … 約25年 不動産一筋
【相性】 … 強引な営業なし。身内からの依頼を考え全力投球!。誠実さとマジメさがウリ。
でも、キライな人(理不尽な人)には強烈な拒否反応を示す。
まとめになりますが、『不動産会社のサービス + 担当者の販売力 』で決めてくださいね。
このコラムの執筆者
株式会社キューブ代表(宅地建物取引主任士・建築士)
杉山旬哉
実家が建設会社であったため、不動産業に興味があり大学在学中に「宅地建物取引主任者(現在の宅地建物取引主任士)」を取得する。
大学卒業後、新卒で埼玉県の不動産業者に約10年勤務。お客様が求める物件よりも会社の利益を優先するような不動産業界の旧態依然とした考え方ではいつか立ちいかなくなるだろうと思い、仕事に迷いが生じはじめる。
お客様に心から喜んでいただける物件を紹介するには、物件の調査・書類作成・税務相談・間取プランの作成等の知識が必要であると痛感し「建築士」を取得する。
お客様に豊かな生活と喜びを与えるためには営業力だけでなく物件の調査や書類作成能力が必要だと強く感じるようになり、銀行系不動産業者の三菱信不動産販売株式会社(現在の三菱UFJ不動産販売株式会社)へ転職し約10年勤務。成績優秀者として数多く表彰されるが、大手故の融通が利かない部分や、仕事に直結しない業務の多さに限界を感じ、自身で会社を設立することを決意する。
2016年4月株式会社キューブ、代表取締役に就任。日本の不動産の枠にとどまらず海外不動産の動向やコミュニケーションを学ぶため、カナダのバンクーバーへ留学。日本と海外不動産の売却方法の違いや中古住宅に対する価値観の違いについて深く学ぶ。
2018年に帰国後、リフォーム・リノベーションした中古不動産物件を中心に販売する。
現在は、地主のお客様からの不動産相談や、弁護士・税理士・司法書士等の士族の方からの紹介案件、また、一度お取引したお客様からのご紹介を中心に不動産事業を展開。