不動産売却時に準備するもの

所有者であることを証明する書類

不動産取引は高額な商品の契約であり、売買契約時には手付金として売買代金×5%~10%の現金を受領します。売主様は大きなお金を受領する立場ですから、自分が本当の所有者であることを証明しなければなりません。

<売主様であることを証明する書類>

■ 登記済権利証 または 登記識別情報通知

■ 運転免許証 または パスポート

■ 実印

■ 印鑑証明書

■ 住民票 または 戸籍の附票

<売買契約時に用意する物>

■ 印紙

■ 実印(印鑑証明書の押印と照合するため)

高値成約を目指すために準備する物

高値成約をするための準備では「男性目線」と「女性目線」にわけて考えると良いです。

男性が気にするのは、建物の構造や仕様・地盤の強さ・修繕計画やリフォーム履歴・相場など。

女性が気にするのは、室内の清潔感・匂いと臭い・明るさ・生活イメージなどです。

<男性対策で準備するもの>

■ 固定資産税・都市計画税の納税通知書と課税明細書

■ 購入時の重要事項説明書(覚書などを含む)

■ 購入時の設計図書一式

■ 設計建設住宅性能評価書・建設住宅性能評価書

■ 建築確認済証・検査済証

■ その他、購入時の契約資料一式

■ 分譲時パンフレット

■ 長期修繕計画 (最新版)(マンションの場合)

■ 管理規約・使用細則 (修正版)(マンションの場合)

■ 直近3期分の総会議事録(マンションの場合)

■ 修繕履歴の詳細と金額・変更後の間取図

<女性対策で準備するもの>

■ スリッパ(大人用で最低4足・お子さん用で最低2足)

■ バルコニースリッパ(最低2足)

■ 観葉植物・フェイクグリーン

■ 芳香剤

■ オシャレな詰め替えボトル(お風呂)

■ オシャレな小物

■ 新しいホウキ・チリトリ・バケツ・雑巾

■ クイックルワイパー・ゴミ袋

担当者からのアドバイス

上記書類や現地内見をしたうえで、商品(物件)が最も輝くようにアドバイスいたします。タバコやペット・下水の臭いがする場合は消臭剤やサランラップ等で排水口を塞いで対応します。それでも臭いが取れないと判断した場合は費用対効果を考えたうえでリフォームをおすすめするケースもあります。また、お部屋の明るさは重要なポイントになるので窓の向きによる案内時間の調整や、家具等で窓を塞いでいる場合は移動してもらうようにアドバイスします。部屋が片付いていない場合は、不要なものを処分し、スッキリした印象を買主様に持っていただけるように努めます。

このコラムの執筆者

株式会社キューブ代表(宅地建物取引主任士・建築士)

杉山旬哉

実家が建設会社であったため、不動産業に興味があり大学在学中に「宅地建物取引主任者(現在の宅地建物取引主任士)」を取得する。
大学卒業後、新卒で埼玉県の不動産業者に約10年勤務。お客様が求める物件よりも会社の利益を優先するような不動産業界の旧態依然とした考え方ではいつか立ちいかなくなるだろうと思い、仕事に迷いが生じはじめる。
お客様に心から喜んでいただける物件を紹介するには、物件の調査・書類作成・税務相談・間取プランの作成等の知識が必要であると痛感し「建築士」を取得する。
お客様に豊かな生活と喜びを与えるためには営業力だけでなく物件の調査や書類作成能力が必要だと強く感じるようになり、銀行系不動産業者の三菱信不動産販売株式会社(現在の三菱UFJ不動産販売株式会社)へ転職し約10年勤務。成績優秀者として数多く表彰されるが、大手故の融通が利かない部分や、仕事に直結しない業務の多さに限界を感じ、自身で会社を設立することを決意する。
2016年4月株式会社キューブ、代表取締役に就任。日本の不動産の枠にとどまらず海外不動産の動向やコミュニケーションを学ぶため、カナダのバンクーバーへ留学。日本と海外不動産の売却方法の違いや中古住宅に対する価値観の違いについて深く学ぶ。
2018年に帰国後、リフォーム・リノベーションした中古不動産物件を中心に販売する。
現在は、地主のお客様からの不動産相談や、弁護士・税理士・司法書士等の士族の方からの紹介案件、また、一度お取引したお客様からのご紹介を中心に不動産事業を展開。